コラム

【社長の勘違い】 現金預金は月商の3ヶ月分を持ちなさい②     茨城 つくば土浦 税理士 武石光弘

必要な現金預金は貸借対照表 BS で見る

 現金預金はいくら必要なのか、BSで見ます。

 現実には社屋が自社所有か賃借か 売掛金の回収の条件によって変わりますが、シンプルに総資産の何%の現金預金を持つべきか と考えます。

 結論は、総資産の33%の現金預金を持つ です。

 

 これは、貸借対照表 BS の右側、買掛金などの『信用負債』、 借入金などの『金融負債』、 『自己資本(純資産)』の割合は、3:3:3 が良い状態 と考えるからです。

 無借金で現金預金は多く持つのが良いのですが、これは理想です。現実には借入金が無いと経営が回りません。

 最初の目標は、3:3:3 とします。これが出来れば優良企業です。総資産9億円の会社なら、全て3億円になることを目標にします。 

そのうえで 貸借対照表 BS の左にある現金預金を3億円にするようにします。金融債務が3億円で、現金預金が3億円、実質無借金となります。

 

 最初の目標が、3:3:3。  次が 実質無借金。  最終目標は、真の無借金経営です。

 

 銀行の視点からも同じことが言えます。銀行が貸しやすい会社は、自己資本が30%以上の会社です。銀行は資金の回収の安全性を第一に考えます。自己資本30%以上あれば、たとえ資産の価値が30%減っても回収できると考えてます。

 

 仕入先にとっても、買掛債務に対して現金預金がが どのくらいあるかに関心があります。買掛債務と同じくらいの現金預金があれば安心します。

 

 

茨城 つくば土浦 税理士 武石光弘