コラム

【社長の勘違い。業績が良くてもボーナスは出さない①】        茨城 つくば土浦 税理士 武石光弘

コロナコロナ で業績は決して良くない会社が多い と思います。そんな時だからこそ、ボーナスを支給できるように社長には頑張ってもらいたい。

きっと支給出来ます。どうすれば出来るか、それは社長が『ボーナスを支給する』と想う事です。思いは通じます。

しばらくボーナスなんて出せないよ。。。。。と思っている社長と、『絶対にボーナスを出す!!』と思っている社長がいたとします。ボーナスを支給出来た社長はどちらでしょうか?? 絶対にボーナスを出す と思っていた社長です。間違いないです。

 

【業績が良ければボーナスを出そう】

今期の業績が好調でも、将来の業績悪化に備えてボーナスを出さない という社長は居ます。珍しくありません。経営コンサルタントの中には、決算賞与は出すな と言っている人もいます。しかし、これで社員さんのモチベーションが上がるでしょうか??

業績が良いのにボーナスが出ない、、、、、なのに 売上を伸ばせ と社長にハッパを掛けられた社員さんは、果たしてやる気になるでしょうか?? 社長が儲けたいだけじゃないか と不満に思う社員さんがいる事でしょう。

 

 

 

人件費はコストではありません。パワーです。会社の利益に貢献しているのは、優秀な社員さん達なのです。社員さん達は、自分の頑張り を評価してもらってこそ もっともっと頑張ろう となるのです。

 

社長に正当な評価をしてもらえていれば、次の期に成果が出なかった時に『決算賞与が出ないのは当たり前だ』と社員さんは思うことでしょう。

 

業績が悪いのに不満を言うのであれば、それは仕事ができない社員さんです。(社長にも責任がありますが)

 

 

決算賞与を出す基準を決めましょう。期首に年間目標の利益を定め、『目標を達成したら決算賞与を支給します』と社員さんを約束をするのです。

具体的に支給する割合も発表します。上回った利益全額を支給することは出来ませんから。

 

3分の1ずつに分けます。目標を上回った利益を 税金、内部留保、ボーナス に分けます。目標利益を300万円上回ったら、100万円が決算賞与 となります。社員さんのやる気はぐっと上がることでしょう。

 

【社長も決算賞与をもらいましょう】

社員さん達に決算賞を支給したのに、社長自身はボーナス無し。。。。。では、社長のモチベーションが上がらない時もあると思います。なので、自分にも決算賞与を出しましょう。

 

 

通常は役員賞与は損金になりません。(経費には出来ません) しかし、『事前確定届出書』をあらかじめ税務署に提出しておけば決算賞与をもらえます。支給日や支給金額を明記することとなります。全額損金に算入できます。

 

事前確定届出書 の手続きは難しいものではありません。取締役会で決議して、提出日までに届出書を税務署に出します。提出日にはルール 決まりがあります。実際に決算賞与をもらおう と考えている社長さんは、事前に御相談ください。決算前の打合せの時に 是非 相談してください。決算後の株主総会の後に提出をします。

 

今回はここまで。次回に続きます。

 

 

 

茨城、土浦つくば税理士  武石光弘