コラム

【社長の勘違い。業績が良くてもボーナスは出さない②】    茨城 つくば土浦 税理士 武石光弘

【決算賞与の会計処理】

 決算賞与は会計上、どのように処理すべきか を御案内します。

 

 決算賞与は 特別損失 に計上すべきです。多くの会社が決算賞与を販売費及び一般管理費に含めています。これでは、決算賞与を出したことにより 決算書上の経常利益が減少することになってしまいます。

 

 決算賞与は特別に支給するものです。経常利益の実績の金額と、計画の金額に差が出てしまいます。

 

 

 決算賞与は『特別損失』に計上します。そうすれば営業利益も経常利益も多く表示されることになります。これは、銀行が決算書を見た際にも とても印象がよいです。

 

 もし、特別損失のことをしてきされたら、『利益が計画を上回りました。そこで決算賞与を支給したのです』と言えば良い事です。税務署から指摘された場合も同じように回答すれば良いです。全く心配ありません。

 

 事前確定届出による役員賞与も同じように特別損失に計上します。

 

 

 役員賞与を導入することは、社内に陽影響を与えます。社長や社員のやる気だけではなく、どのくらいの利益が出るのか 普段から意識するようになります。

 

 すると、売上や経費をチェックする習慣が出てきます。経営の改善に大きくつながります。

 

 社長、業績が良ければボーナスを出しましょう。